「塾からだされた宿題はやっているが、それだけで終わってしまう。それで成績が上がったり、受かるなら良いが、このままで良いのか」という不安があると思います。
成績アップ、志望校合格に近づく演習とは何でしょう。
多くの塾のテキストは、おおよそ3つのレベルで構成されています。ここで注意したいのが、塾や家庭での「呼び方」と「実際の難易度」のズレです。
【レベル1:公式確認(導入レベル)】
塾教材では「基本問題」というタイトルがつくことが多いと思いますが、実際はただの「導入」です。公式をあてはめるだけの作業であり、実際の配点は全体の4割程度に過ぎません。少しひねりもあるかもしれませんが、大きく見れば公式練習の域をでません。
【レベル2:中レベル(実戦的な基本)】
ご家庭では「応用」と思われがちですが、これこそが模試や入試における「本当の基本」す。ここが7割できて初めて、中堅校合格が見えてきます。
【レベル3:上レベル(応用・発展)】
ここからが本当の「応用」です。塾独自の癖が強い問題も含まれるため、志望校に合わせて取捨選択が必要な領域です。
保護者の方が「基本はできているのに点数が取れない」と感じている場合、その多くは「レベル1」で止まっています。もしくは「基本ができていない」と感じてる場合でも、「本当の基本」を演習してないケースが考えられます。レベル1をいくら繰り返しても、レベル2に踏み込まない限り、成績がいったりきたりの状態から抜け出すことはできません。
厳しい現実ですが、中学校側は「家庭の学習環境」までは考慮してくれません。ただ基準に達した生徒を合格させるだけです。
わからない問題をそのままにするか、1問でも多くレベル2を自分のものにするか、質問に積極的になれる性格か、あるいは家庭教師などの「すぐに解決できる環境」を持っているか。この差が、模試や入試で大きな差となって現れます。
現状に悲嘆する必要はありません。ただ、独力でこの「重い一歩」を踏み出すのは非常に勇気がいることです。
まずは「今、レベル2の問題を1問増やせる環境にあるか」を見直してみてください。たった1問からでも違います。塾通いの場合、1問だけなら質問しやすいと思います。質問の場合はまずは自分で解説をみて、「ここまではわかる。ここからがわからない」という質問の仕方ができるようにしましょう。そうすると少しずつ、自力で解説が読めるような力がついていきます。
(終)